古物市場日記 その1 ~古文書と和本を仕入れる~

 




今日、古物市場(業者のオークション)で商品を仕入れてきた。

和本17冊と、「奥州会津御料所 野尻組五ヶ村文書」という古文書群を落札した。

(ちなみにこの文書群名は私が付けた)

 

もっとたくさん仕入れたかったが、なかなか思いどおりにはいかない。

 

オークションの当日朝、次のようなメモを作った。

 

“10.12意気込み

・欲しい物は根こそぎ買う。競ってでも買う。特に古文書・和本。

・他の強い業者に忖度しない。恐れない。根こそぎものにする。

・金がかかっても大量に仕入れる。他の業者が引くくらい強気に買う。“

 

私のような新米古本屋は経験が浅いので、仕入れの前にこのように気合いを入れて、オークションに参加するのである。

ようするにビビっているから、こうしたイキリ・メモをつける。

そしてオークションの前に、トイレの個室で読み返したりする。

それで実際、根こそぎ大量にみんなが引くくらい強気に買えるかというと、情けないことにそんなことは全然ないのである。

「アレは自分が落とさないといけないだろ!」

とか、

「なぜアレに声を上げなかった(入札しなかった)!」

など、あとから後悔することが多い。

オークションには多数の業者が参加しており、経験豊富な猛者のごとき彼ら、彼女らの雰囲気に圧迫される。

気おされて、欲しかった出品も、思うように落札できない場合も多い。

この商売は、資金や相場の知識も必要だけど、これだけは言える。

なにより度胸が大事なのだ。


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