古物市場に登場する「エロ本」について
私が参加している某古物市場(業者の集まるオークション)は、毎回いわゆる「エロ本」が出品されます。
この某市場では、おもに古本・歴史資料や美術品・骨董品などが出品されることが多いのですが、そのなかに毎回必ず、「エロ本」も入っています。
ひとくちに「エロ本」といっても、色々な種類があります。
①
春画
江戸時代に書かれた和本で、春画(性行為を描いた絵)がのっているものがあります。
春画は巨大な男性器が、巨大な女性器をつらぬいているグロテスクなものが多く、ちょっと圧倒されます。
私は新米の古本屋なので相場はよく知りませんが、市場に春画が出品されると、複数の業者が入札して競り合い、けっこうな高値がつきます。
「そんな高値で落札して、いくらで売るの!?」
と正直思ってしまうくらいです。
わが「古書・面白半分」はいまのところ春画はあつかっていませんが、そのうち手を出して売り始めるかもしれません。
乞うご期待(?)。
②
エロ写真集
ヌード写真集に代表される、エロ写真集が出品されることもあります。
ソフトなヌードから、縄で縛ったりしてるSM系、なかには排泄物をアレしてるスカトロ系も。
③
エロ雑誌
エロい写真や漫画などがのっている雑誌です。
④
エロ漫画(単行本)
エロ漫画の単行本です。
すんごくエロエロなやつも出品されたりします。
⑤
エロ漫画(薄い本)
エロ漫画のなかでも、いわゆる「薄い本」、つまりエロ同人誌です。
コレクターが売り払った場合など、100冊くらい一度に出品されたりすると、ちょっと壮観です。
適当に五つに分類してみました。
市場には、女性の業者さんも参加されていますが、こういったエロ本も、熱心に観察して品定めしています。
一般的に女性の前で下ネタ発言をするとセクハラ認定をくらう場合がありますが、エロ本を検品するこうした女性の業者さんを見ると、私はなんだか好ましく思います(エロい意味ではなくて)。
他者への常識的な配慮は必要ですが、性的なコンテンツをなんでもかんでもタブー視すればいいってもんじゃないですね。
以上、古物市場に出品されるいわゆる「エロ本」について、雑感をのべてみました。
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